K-POPアイドルや女優など、韓国の芸能人たちを見ていると、透き通るように白い肌の持ち主が非常に多いですよね。「私もあんな風に白くなりたい!」「どうやったらあんなに美白になれるの?」と憧れている人も多いのではないでしょうか。そんな芸能人たちの白さの秘訣を、韓国の皮膚科医の先生が解説してくれました。ベースメイクや照明の影響もありますが、やはり芸能人たちは普段から美白を叶えるためのマメな努力をしているようです。
本記事では、芸能人を担当した経験も多数ある韓国の皮膚科医 ブラン先生がYouTubeチャンネルで紹介した韓国芸能人の美白の秘訣を紹介します。
ブラン先生いわく、これまで担当してきた有名人の多くは、最初から肌が白くてきれいだったわけではないそうです。皮膚科での施術と日々の努力で、あの美白を手に入れた人がほとんどなのです。つまり、私たち一般人でも韓国芸能人のような肌を手に入れることは十分に可能! 以下で早速その方法をチェックしていきましょう。
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肌のトーンが暗くなる原因
まず、肌のトーンの原理について軽く説明します。私たちの肌の色を決めるのは、メラニン色素。メラニン色素とは、皮膚の中にある黄赤色または黒褐色の色素のことで、メラノサイトと呼ばれる細胞で産出されます。産出されたメラニン色素が角質細胞という皮膚を形成する細胞に移動することで、皮膚の色が暗くなります。
メラニン色素が多ければ多いほど肌の色が濃く暗くなり、少ないほど白く明るい肌になります。つまり、肌を白くするためにはこのメラニン色素を減らせばよいのです。
以上を踏まえて、美白を目指すために抑えるべきポイントは以下の3つ。
- メラニン色素の生産を抑える
- メラニン色素がメラノサイトから角質細胞に移動するのを防ぐ
- 既に角質細胞にメラニン色素が移動してしまった場合、角質細胞をターンオーバーさせてメラニン色素がない状態に再生させる
これらを叶える5つの方法を以下で紹介します。
肌を白くする方法
ビタミンA、B、Cが配合された塗り薬を塗る
ビタミンAは、皮膚のターンオーバーを促進する効果があるため、継続的に摂取することで黒くなってしまった皮膚の細胞を再生することができます。ビタミンAを代表する製品といえば、レチノール配合スキンケア製品やスティーバAなどの塗り薬が挙げられます。
注意
スティーバAなどの薬剤は、効果が大きいぶん副作用も激しいため、使用するときは注意しなければいけません。また、レチノールには光過敏性という特性があるため朝に使用することは控えた方がよいです。
ビタミンBやCを代表する成分は、ナイアシンアミド(ビタミンB3)、アスコルビン酸(ビタミンC)などがあります。ナイアシンアミドは、メラニン色素の移動を防ぐ働きがあり、アスコルビン酸はメラニン色素の生産自体を抑制する働きがあります。
注意
ビタミンBは目に過剰なまぶしさを感じる副作用が起きる場合があり、ビタミンCは敏感肌(特にしみができやすい人)の人は慎重に使用することをおすすめします。
また、ハイドロキノンという成分を配合する塗り薬もおすすめ。ハイドロキノンには、メラニン色素の生産を抑制する働きがあります。
トラネキサム酸配合の飲み薬を飲む
トラネキサム酸は、アミノ酸の一種でメラニン色素の生産を抑制する働きがあります。
トラネキサム酸薬剤は、元々は美白のために使用されていた薬ではなく、止血作用・抗アレルギー作用・抗炎症作用を利用した皮膚の炎症用の薬でした。そのため、高血圧、脳出血の既往歴がある人などは服用してはいけません。
注射治療
針を刺して直接体の中に成分を与える注射治療。美白に効果がある代表的な注射には、グルタチオン注射、ビタミン注射などがあります。美容皮膚科によってグルタチオン注射は白玉注射と呼ばれている場合もあります。
グルタチオン注射は、メラニン色素の生産を抑制する効果があるほか、肝機能を助ける効果もあるため、老廃物の排出や二日酔いの改善にも役立ちます。しかし、注射治療は一度ではなく定期的に受けることで効果が発揮されるため、皮膚科に通う労力がかかるというデメリットがあります。
ピーリング施術
ピーリングとは、薬剤を用いて皮膚表面の角質を除去する、肌のターンオーバーを積極的に促す施術のこと。メラニン色素が溜まってしまった角質層を自然に剥がすことで、肌を白くすることができます。美白はもちろん、幅広い肌の悩みにアプローチできる施術です。
レーザートーニング
レーザートーニングとは、皮膚にレーザーを直接当ててメラニン色素を破壊し、肌をトーンアップさせる施術のこと。しみやくすみなど、色素系皮膚疾患がある人に特に効果的です。少し値段は張りますが、他の治療に比べて効果も強く、成果が目に見えるのもかなり早い施術です。血管レーザー(皮膚の奥にある毛細血管を焼き固め、肌の赤みを改善するレーザー)を併用することで、より効果的にトーンアップを目指すことができます。
これらの施術は、単独で受けるよりも併用することで効果が格段に上がります。また、どんな施術にも副作用などのリスクがあるため、チャレンジする際は皮膚科医とよく相談して、自分の体質に合う施術を受けてくださいね。
以上、韓国芸能人たちの美白の秘訣でした。日本の皮膚科でも受けられるものばかりなので、肌のトーンアップやトラブル対策をしたい方はぜひ参考にしてみてください。